伊是名の特色

伊是名村の各部落、気質分析。

こんにちは。伊是名でTシャツをセルフプリントしているSAISAIです。

今日は、伊是名村の各部落の気質についてお話ししたいと思います。
伊是名村内では字「あざ」と言っています。伊是名村には5つの部落が存在します。

・伊是名 ・勢理客 ・諸見 ・仲田 ・内花    

の5つですね。私が住んでいるのは、港がある仲田という部落です。
私の祖父母も共に仲田の出身で、勝手に自分のホームだと思っています。
「伊是名島に住むなら仲田でないと、島に住む意味ないでしょ。」
くらい仲田に愛着(固執?笑)を持っています。

移住してきた私ですら、これほど自分の字に愛着を持っているくらいなので、もともと島民の方々はもちろんそれぞれの字にプライドを持っていらっしゃいます。
ばあちゃんから聞いた話では昔は

・伊是名だいだい・・・伊是名の人はだらだらしている 

・勢理客ぐるぐる・・・勢理客の人は言葉が荒い

・諸見くんじょー・・・諸見の人は根性が悪い

・仲田ちむぢゅらさん・・・仲田の人は心が美しい

と言ったそうです。これを聞いたときは笑いましたね。

つまり、自分の字がやっぱり一番だよね。ということです。(うちのばあちゃんは仲田の人)
おそらく他の字では他の字で、こんな風に他の字を悪く言っているのではないかな、と思います。笑

因みにこの中に字「内花」が含まれていないのは、内花が新しくできた部落だからだと思います。それかうちのばあちゃんが忘れてるだけかも知れません(^^;)
内花は、この5部落のなかで一番歴史が浅く、諸見部落から分かれてできた部落になります。 諸見部落は今でも一番人口が多く、過去人口が最も多くなった時期に内花と2つに分かれたそうです。

そのため、伊是名小学校の校歌も歴史と共に変化しています。 
校歌が出来た当初は4部落だったのが、やがて5部落になったり、
人口の変化とともに児童数の部分も変わっています。
(具体的に歌詞をご紹介したいのですが、忘れてしまい…汗)
この校歌の変化にはたまたま気がついたのですが、これは私のばあちゃん、おばちゃんが伊是名小学校の校歌をきちんと覚えていたから発覚した事実でした。

うちのばあちゃんは伊是名小学校初期の卒業生。(何期卒業か今度聞いてみます。中学校は2期って言ってた気がする)
そしてうちのおばちゃんは伊是名小学校がマンモス校だった時代(一番人口が多かった時代。団塊の世代ってやつ?)の卒業生です。

それぞれの時代の校歌を比較してみると少しずつ変化していることが分かりました!
でも伊是名小学校最大のチャームポイント(?)である、
校歌ダンスは全然変わっていないということも分かりました。(みんなで踊ってみた笑)

クサガメ

内地の人には衝撃的かもしれないですが、沖縄の小学校の多くは
「校歌ダンス」という各校独自の踊りを持っています。

リュウキュウアカショウビン

まさっか〜! まさか校歌で踊るわけじゃないよね??

クサガメ

そのまさかなのよ。
どういうものなのか気になる方はyoutubeなどで沖縄の校歌ダンス、検索してみてね。笑

  

ちょっと話が脱線しましたが、各字にもそれぞれの気質というか、特色があります。
ここからはあくまでも私の独断と偏見なので、そのあたりご了承ください。

車も無かったその昔は、山を横断して向こう側の部落へ行くのはたいそう大変なことだったので、字同士の交流もほとんどなかったらしいです。
そうして各部落で独自の文化が出来上がっていきました。
今でもこの島ではそれぞれの部落でお祭りやお祈り(御拝)を行い、
各字のプライドを競いあっているとか、いないとか…。
それでは、順に各あざの気質分析をしてきます。

私のイメージでは字伊是名は、一番歴史と伝統を重んじる部落だと思います。
伊是名村の中でも一番キャラが濃いというか…
部落行事や、地域のイベントも「みんなで一緒に盛り上げようよ!」みたいな連帯感や団結感が強いような気がします。
戦前のずっと前までは役場などの村の主要機関もこの字伊是名にあったそうです。 
字名も島と同じ「伊是名」というだけあって伊是名島の歴史の発端になった土地なのかもしれませんね。 
大津波などの自然災害やら戦争やらが要因で伊是名村の土地事情もだいぶ変わったようです。

字勢理客は、字伊是名ほどは連帯感は強くはないが、緩やかに伝統や部落行事を受け継いでいっているイメージです。
ほどほどにお互いの距離感を持ちつつ、でも部落行事のときはみんな出てくるみたいな感じですね。
勢理客は一説によると、島外から来た漂流民?みたいな人たちが住み着いたところからできた部落という噂があります。
あくまで一説ですので、本当のところはわかりませんが、勢理客は他の部落と比べても、方言が全然違ったり、体型が違ったりする特徴がありますね。勢理客の人は大柄で色黒の人が多い。(勢理客ん人怒らないでね)
方言も、ちょうど島の反対側にある字仲田と比べると、ぜんぜん違うらしく、おばあたちも仲田の人は勢理客の方言は分からないんだそうです!同じ島なのに面白いですよね!

字諸見は勢理客と同じく緩やかに伝統行事を受け継いでいる感じがしますが、参加はそれぞれの意思にかなり委ねているイメージです。
「やりたい人はやってね。」
みたいな感じですかね。
諸見にはまだまだ現役のマダム達がたくさんいるので、彼女たちが字諸見を取り仕切っているようです。
第2琉球王朝の祖といわれる尚円王が産まれた地と言われていて、諸見には多くのウガンジョ(祈りをする場)があります。

字内花は、伊是名村のなかでは一番部落行事やイベントに対する熱量が薄いイメージです。笑
歴史が浅いからなのか、住む人も若い人が多い?ような。
字内の飲み会などは他の字と変わらず盛んに行われているようなので、別に区民の皆さんの仲が悪いとかいうわけではないと思います。
先にも述べたように、字諸見から分かれてできた部落ですので、いまだに部落行事が字諸見と結びついているものもあるようです。

そして我が字仲田。一言でいうとパリピ!笑
仲田区民はお祭り大好き、飲み会大好きのパーティーピープルが多いイメージです。

伝統行事や、イベントも「みんなでやろうぜぇ〜‼︎」って感じ。
その他には、他の字人から言わせると、政治家が多く輩出されている部落ということです。
確かに、歴代の村長や教育長も仲田の人が多いです。
だから港や役場なども仲田に作られた、という説もありますが、その辺は定かではありません。

字仲田の部落行事の様子(ウンナーというお祭りの時)

かなりざっくりと各字の雰囲気を私なりに分析してみました。

移住してくる人にも、各字の雰囲気や特色をあらかじめ説明して、住む字を選んでもらったらどうかなぁ。と思っています。

もし伊是名に住もうかなとか思っている人がいれば、ご参考になれば幸いです。

ABOUT ME
SAISAI
沖縄北部の離島、伊是名島に2015年から移住してきました。愛知県出身。 祖父母共に伊是名(仲田部落)出身でルーツを辿ってやってきました。 祖父の実家をDIYでセルフリフォームして住んでいます。 動物や自然、ものづくりが好き。 伊是名に来て感じたことなどを主に綴っていきます。